PLANT MORPHOLOGY
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加圧凍結法を用いた分裂酵母の免疫電子顕微鏡法
許斐 麻美釜澤 尚美高木 智子大隅 正子
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2000 年 12 巻 1 号 p. 20-31

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抄録
要旨:加圧凍結試料の凍結置換剤に、極低濃度のオスミウム酸または酢酸ウラニウムを添加したことにより、試料に高いコントラストが得られ、S.pombeの免疫電顕試料における微細構造の観察が可能となった。とくに0.01%オスミウム酸-アセトンは、細胞壁や細胞骨格を明瞭に可視化し、一方、0.1%酢酸ウラニウム-アセトンは、オスミウム酸に比べて細胞質を良好に保存し、生体膜構造を明確にした。この方法により、従来の免疫電顕法では困難であった同一試料上での微細構造の観察と物質の局在の解析が可能になった。
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© 日本植物形態学会
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