PLANT MORPHOLOGY
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ミトコンドリア核様体の形態形成
-酵母ミトコンドリア核様体形成に関与するタンパク質の探索-
宮川 勇佐藤 浩
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2002 年 14 巻 1 号 p. 34-43

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抄録
要旨:ミトコンドリアDNA(mtDNA)はタンパク質との結合によって高度に折り畳まれ、DNA・タンパク質複合体であるミトコンドリア核様体(mt核様体)を形成している。本研究では出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを用いて、mt核様体を構成するタンパク質について調べた。酵母からmt核様体を単離すると、主要なDNA結合タンパク質としてHMGタンパク質ファミリーに属するAbf2pが検出される。一方、これまでの解析で単離mt核様体からはAbf2P以外にも多くのタンパク質が検出されている。そこで、二次元電気泳動法で分離したmt核様体タンパク質のN末端アミノ酸配列を決定した結果、α-ケトグルタル酸脱水素酵素複合体、ORFO68wにコードされる未同定なタンパク質など16種類のタンパク質を同定した。これらのタンパク質とmt核様体形成との関連について考察した。
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© 日本植物形態学会
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