実践政策学
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駐車場地域ルール策定の目的とその運用実態・課題
大門 創松本 浩和
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2024 年 10 巻 1 号 p. 99-108

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抄録
本研究の目的は、駐車場地域ルールの比較を通じて、その共通点および相違点を明らかにするとともに、地区の目標の違いから生じる駐車場地域ルールの運用実態・課題の違いを明らかにすることである。本研究の知見は以下のとおりである。第一に、地域ルールは、施策、台数算定方法、隔地距離、地域貢献協力金など、多くの点で共通点がみられるものの、対象地区の規模、駐車原単位、集約・隔地方針、運用体制など、相違点もあった。第二に、地域ルール導入の目的は、需給バランス均衡、賑わいの連続性確保、歩行者優先のまちづくりなど多様であり、地域ルールの課題も、隔地・集約化の円滑化、路上駐車・荷捌き対策、附置義務駐車施設と都市計画駐車場との関係、地域貢献協力金の運用組織とその活用など多様である。第三に、ある地区の地域ルール導入後の課題に対して、他の地区での取り組みや対策は、参考になる部分もあり、駐車場法や都市計画法の本来の目的を逸脱しない範囲内において、附置義務駐車施設や都市計画駐車場を柔軟に活用することを通じて、地区の目標を実現するための地域ルールを策定することが重要である。
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© 2024 実践政策学エディトリアルボード
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