抄録
本研究では、人々の意識が交通行動の選択とBMIへ与える影響を明らかにすることを目的とする。分析には、2015年度の全国都市交通特性調査の調査項目である「交通環境に対する満足度」、「クルマ運転動機」、「各交通手段の年間利用回数」、「BMI」を用いた(男性:4,707人、女性:2,678人)。共分散構造分析の結果より得られたモデルを男性と女性で比較すると、男性はクルマ・路線バス・徒歩の3種の交通行動がBMIに影響を与えていた。一方で、女性は鉄道利用のみがBMIに影響していた。また、男性では、交通環境やクルマ運転動機はBMIに直接的に影響せず、交通行動のみがBMIへ直接的に影響していた。しかし、女性では、「クルマの使いやすさ」等の環境要因や、「クルマを運転することが好き」等のクルマ運転動機の情緒尺度が直接的にBMIに影響を与えていた。