霊長類研究 Supplement
第20回日本霊長類学会大会
セッションID: P-55
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ポスター発表
2003年群馬県における野生ニホンザル調査にみる生息状況
上原 貴夫
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抄録
はじめに:群馬県では1982年より隔年でニホンザルの調査を実施している。2003年度調査に基づいて生息状況を報告する。
1.目 的 群馬県全域における野生ニホンザルの分布および遊動域、行動の特徴について調査・研究する。
2.方 法 報告者上原が隔年でアンケート調査による調査を実施している。また、隔年で、県自体が分布地帯だけを対象として調査している。両者から、現況を知る。
3.結 果 (1) 1.全体としての特徴
1) 個体数:個体数は南西地域では減るか、現状の状態であるが、北部方面で増えている。
2) 遊動域:遊動域は全体として、かなり里の方に向かっている。民家や農地と入り組んでいる。中之条地域で一気に拡大している。長野原の駅周辺(太子)、嬬恋村三原、桐生、片品村など新たな進出地域があらわれている。
3) 群の移動:下仁田町の中野地区の群れが松井田町の明賀・恩賀地区へ行く、東村の座間・三境山の群れが桐生市梅田に行く、川場村の木賊地区の群が片品村花咲へ出没するなどのように移動しているものもいる。中条村では反下方面への進出が再発している。
4) 新たな進出:片品村東小川で進出が見られる。
5) 人馴れ・猿害:人との接近が強まる地域もある。猿害は報告として減少している地域もある。
4. 結果の考察 生息個体数は古くから猿害が発生しているところで減少している。新たな分布域があらわれている。
5. 展 望 人間生活と密接に結びつくと考える。過疎や高齢化もその要因であるが、農業離れがある。また、農林業自体の変化もある。作物転換や機械化などによる農地の無人化などが影響している。(第20回日本霊長類学会大会2004.7.2∼4)
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© 2004 日本霊長類学会
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