霊長類研究 Supplement
第21回日本霊長類学会大会
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自由集会
海外フィールドの運営と維持(2):問題点の解決法
*五百部 裕
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p. 3

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抄録
昨年度の第20回日本霊長類学会犬山大会において、「海外フィールドの運営と維持:その課題と展望」と題する自由集会が開催された。そこでは、日本人研究者を中心に運営される海外の五つのフィールドから、それぞれのフィールドが抱えるさまざまな問題点が提示された。これらの問題点は、調査許可の取得などの事前の準備に関わるものから始まって、現地調査を実際に行う際のもの、さらには帰国後の資料分析に関わるものなど、フィールド研究のすべての段階において発生していることが明らかになった。また、政情不安や国情の悪化にともなう問題や調査地の自然環境破壊に関連する問題など、調査・研究の範囲を越えた広がりを持つことも明らかになった。こうした情報をフィールド間で交換できたことは、この自由集会の当初の目的の一つにもかなっており、この自由集会の開催は一応成功したと言える。しかし一方では、時間の制約という問題もあり、個々のフィールドから提示された情報や問題点を参加者が議論し、こうした多岐にわたる問題点の解決策を模索するという点においては、十分な成果が挙げられなかった。そこで本年度も、昨年度と同じような問題意識を持った自由集会を開催し、解決策の模索に比重を置いた議論を展開したいと考えている。具体的には、昨年度紹介できなかったフィールドの関係者に、それぞれのフィールドが抱える問題点等の情報を提供してもらうとともに、議論の時間を十分に取ることで、海外のフィールドが抱える問題点の解決策を模索していきたい。
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© 2005 日本霊長類学会
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