霊長類研究 Supplement
第24回日本霊長類学会大会
セッションID: B-12
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口頭発表
1997-98年エル・ニーニョで減ったシルバールトンの個体群密度はどのような刺激で補償されたか?ジャワ島パンガンダランの例から
*三谷 雅純, GURMAYA J.K., NOVIAR E., 渡邊 邦夫
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抄録
1997-98年のエル・ニーニョは歴史的にもまれに見る規模で起こり、広範囲な地域に深刻な影響を与えた。インドネシア、ジャワ島南岸のパンガンダランでも被害は甚大で、シルバールトン(Trachypithecus auratus auratus)には、消失(死亡)など個体群への影響が現れた。パンガンダランのルトンはTectona grandis(チーク)とSwietenia macrophylla(マホガニー)の植林跡と古い二次林に住み、採食対象の多くはこれらの若葉や新芽である。1997-78のエル・ニーニョでは、乾燥のさなか、S.macrophyllaをはじめDalbergia latifolia(sonokeling)、Terminalia catappa(モモタマナ)、Schleichera oleosa(kasambi)、Heritiera littoralis(サキシマスオウ、dungun)など、多くは移入種の新芽が採食された。この新芽の生産と栄養が、シルバールトンにあらたな妊娠をうながしたのだろうが、不定期に起こるエル・ニーニョのような現象では、ルトンにとって次の雨季の時期は予想が困難であり、子育てのために栄養が確保できるかどうかはわからない。ではなぜ妊娠したのだろうか?ここでは移入された植物のフェノロジーや植栽された場所と集団の空間分布、ルトンの排卵と妊娠などの生理特性などから理由を探ってみる。
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© 2008 日本霊長類学会
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