霊長類研究 Supplement
第25回日本霊長類学会大会
セッションID: B-6-3
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口頭発表
幸島における餌付けニホンザルの体重推移
*鈴村 崇文冠地 富士男山口 直嗣森 明雄渡辺 邦夫杉浦 秀樹松沢 哲郎伊谷 原一
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抄録
体重は,成長や栄養状態を知る上で重要な指標であるが,測定が難しいため,野生状態での情報は少ない。
宮崎県串間市の幸島には約100頭の野生ニホンザルが生息しており,1974年から毎月一回,体重測定を継続して行っている。2009年3月現在,生存している10歳以上の個体(オス24個体,メス18個体,計42個体)を対象に,幸島のニホンザルの成長状態と一年間の体重の変動をまとめた。
なお,幸島では,通常は,一回4 kgの小麦を一週間に3回の頻度で給餌し,自然の食物が少なくなる7月20日から8月31日までの期間は一日8 kgの大豆を毎日給餌している。
まず,ニホンザルの体重の増加がいつ止まるかを調べた。オスでは10歳から14歳の間,メスでは7歳から10歳の間に年間の平均体重が増加から減少に転じた。おそらく,この年齢まで成長が続くと考えられる。
次に体重の1年間の変動について調べた。オス・メスに関係なく3月と7月に体重が落込む個体が多かった。ただし,7月の落込みが見られない年もあり,自然の食物の量と関連していることが示唆された。このことから,森林の状態がニホンザルの体重にも大きな影響を与えている事が推測される。
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© 2009 日本霊長類学会
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