霊長類研究 Supplement
第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
セッションID: F1-7
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口頭発表
画像情報収集システムを用いたツキノワグマの生態解明の検討
*森光 由樹
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抄録
 報告者は,これまで,野生動物に搭載する超小型カメラの開発を行い,その成果について報告してきた.開発した動物装着用の超小型カメラは,動物への負担が少なく優れた映像データの収集を可能にした.これまで,夜間の映像収集は困難だったが,小型赤外線 IR LEDをカメラに搭載することで撮影が可能となった.また,連続撮影を行う上で問題のあった,バッテリーの容量不足を補うために,バックアップ電源の装着,動体検知モードを用いて,媒体容量と節電が可能な装置を開発した.最大で 1ヶ月間,稼働撮影できるカメラを開発した.記録される映像データは,これまで人側から動物を直接観察して得られる情報とは異なり,動物の目線から得られる映像情報である.採食物の種類や量,個体間の関係など多くの生態学的情報が読み取れるものと期待できる.本研究では,野生ツキノワグマを捕獲し,首下に超小型カメラと市販の超小型GPS,電波発信器を取り付け放獣した.脱落は自然脱落するよう首輪にセットした.撮影スケジュールは,夕方 6時から翌朝 6時の 12時間を 30分間隔で 5分間撮影させた.120分 /1日のスケジュールで,1週間撮影に設定した.その結果,採食物は,5種が確認できた.しかし,3種は同定が不可能であった.今後は,カメラの感度,画素数設定や,LED照射量と解析可能な画質について整理し,引き続き,機器の開発を続ける予定である.
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© 2013 日本霊長類学会
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