霊長類研究 Supplement
第30回日本霊長類学会大会
セッションID: Round Table 1
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自由集会
霊長類の野外研究における倫理的課題―PSJ版野外研究ガイドライン策定にむけて―
*竹ノ下 祐二
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抄録
日時 2014年7月4日(金) 12:00-14:30
場所 大阪大学大学院人間科学研究科本館第51講義室

日本霊長類学会(PSJ)では,飼育下の霊長類の管理と利用に関するガイドラインとして1986年に「ヒト以外の霊長類を用いる動物実験のための基本原則」を策定し,さらに昨年,それを今日的な考え方と現在の諸制度に合わせて大幅な改訂し「飼育下にある霊長類の管理と実験使用に関する基本原則」を策定,公開しました(「霊長類研究」29(2): 45-53, 2013)。
一方,霊長類の野外研究に関するガイドラインはこれまで策定されていません。しかし,野外研究の実施にあたってもさまざまな倫理的課題が存在することは明らかです。そこで,保全・福祉委員会ではPSJ版の野外研究ガイドラインを策定する準備を進めています。また,時を同じくして,国際霊長類学会(IPS),米国霊長類学会(ASP)でも野外研究のガイドラインを作成する動きがあり,早ければ今夏にハノイで開催される第25回IPS大会で公表,承認される予定になっています。こうした状況を踏まえ,本自由集会では,霊長類の野外研究の実施にあたり,どのような倫理的課題があるのか,それにはどう対処すればよいのか,話題提供を踏まえて議論し,PSJ版野外調査ガイドラインの方向性を考えたいと思います。

予定プログラム
趣旨説明     竹ノ下祐二(中部学院大・子ども)
話題提供
1)対象種へのストレスや病気に関する配慮     藤田志歩(鹿児島大・獣医)
2)野外調査が対象種の社会や生態系に及ぼす影響     座馬耕一郎(京都大・ASAFAS, WRC)
3)捕獲や生体試料の収集における注意点     川本芳(京都大・霊長研)
4)「地域住民」やステークホルダーへの配慮     中村美知夫(京都大・WRC)
5)猿害調査,個体群管理のための調査における研究倫理  森光由樹(兵庫県立大)
コメント
1)野生生物保全の立場から     岡安直比(WWFジャパン)
2)ローカルガバナンスの観点から     阿部健一(地球研)
総合討論 ガイドライン策定にむけた論点整理と方向付け

主催 日本霊長類学会保全・福祉委員会
責任者 竹ノ下祐二(中部学院大・子ども)
連絡先 〒504-0837 岐阜県各務原市那加甥田町30-1 中部学院大学子ども学部 竹ノ下祐二
電話:058-375-3625(研究室)または3600(事務室)、電子メール:yujitake@chubu-gu.ac.jp
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© 2014 日本霊長類学会
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