個体の空間的位置は、群れ生活にかかわる利益と損失にかかわる重要な役割を果たしており、それは群れの構造や凝集性を含む社会システムのさまざまな側面を形作っている。北カメルーンに生息している野生のパタスモンキー(Erythrocebus patas)の一群を対象として、個体間の距離の変異を出産季と非出産季で比較した。その結果、非出産季の個体間距離は出産季より大きく、凝集性が高かった。また、出産季には新生児の母親は、新生児を持たないメスよりも、ほかのメス個体の近くにいることが多かった。一方、血縁関係や個体間の優劣関係は、メス間の距離にあまり影響しなかった。