霊長類研究 Supplement
第35回日本霊長類学会大会
セッションID: OS1
会議情報

第35回日本霊長類学会大会公開シンポジウム
ヒトの来し方行く末を考える:サル学70年の成果と人類の未来への展望
平田 聡
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

日時:2019年7月14日(日) 13:30-16:30
場所:6階ホール

宮崎県幸島で最初の野生ニホンザル調査がおこなわれたのが1948年のことだった。日本の霊長類学の始まりと言える。それからまる70年が経過した。サル学、あるいは霊長類学と呼べるこの学問は、ヒト以外の様々な霊長類を対象に、生態、行動、心理から生理、遺伝子までを包括的に扱う総合的な学問領域へと発展してきた。本シンポジウムでは、世界の一線で活躍してきた霊長類研究者3名を講師に迎え、それぞれの視点でサル学70年の蓄積とその成果を解説しながら、ヒトの現代社会を考え未来を展望する話題提供をおこなう。ヒト以外の霊長類を知ることは、ヒトを知ることに直結する。ヒト以外の霊長類を通してヒト自身について考える、まさにそれこそが霊長類学の主要な目的である。からだ・こころ・くらしのそれぞれの観点からの霊長類学の成果を概観し、さらにそれが人間理解につながる意義について、平易に紹介する。人間とは何か、人間はどこから来て、どこに向かうべきなのか。研究者ならずとも、すべての人が疑問に思うことであろう。また、後世の社会のためにも真剣に考えるべき課題である。霊長類としてのヒト、生物としてのヒトについて考えを巡らせながら現代社会とその未来について思慮を深める契機とすることが本シンポジウムの目的である。

講演プログラム
司会 平田聡(京都大学・野生動物研究センター)
13:30-13:35 趣旨説明
13:35-14:25 「化石が物語る人類の始まり」
    諏訪元(東京大学・総合研究博物館)
14:25-15:15 「分かちあう心の進化」
    松沢哲郎 (京都大学・高等研究院)
15:15-15:30 休憩
15:30-16:20 「サル化する人間社会」
    山極寿一(京都大学・総長)
16:20-16:30 総合討論

企画:平田聡(京都大学・野生動物研究センター)

著者関連情報
© 2019 日本霊長類学会
次の記事
feedback
Top