霊長類研究 Supplement
第35回日本霊長類学会大会
セッションID: W2
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自由集会
熊本高校生環境会議2019
森村 成樹
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抄録

日時:2019年7月12日(金) 17:00-18:30
場所:6Fホール

熊本県の豊かな自然はよく知られている。東には阿蘇くじゅう国立公園があり、西には有明海そして雲仙天草国立公園がある。ニホンザルに代表される陸域の自然環境と、イルカに代表される海域の自然環境とが、密接に影響し合って豊かな生態系を形成している。それがどんなものなのか、熊本に住んでいれば見聞きしてよく知っているだろう。しかし、それにどのような価値があるのかは、実はあまり分かっていないのかも知れない。自然環境と調和して、伝統文化を色濃く残しながら、経済も発展して豊かな生活を送ることは、世界的に見ると“当たり前”のことではない。豊かな山や森、そして澄んだ水や空気を犠牲にして、その環境で育まれた風土や伝統文化、固有の言語を失うことと引き換えにして、開発による便利で快適な生活を手に入れなければならない国や地域がある。熊本も厳しい時代を経験して今がある。県は、熊本地震のあと「創造的復興Build Back Better」を掲げてきた。豊かな自然環境を守りつつ復興を成し遂げることができれば、貧困にあえぐ世界の国々が目指す開発/発展の良い手本にもなるだろう。現代はグローバル社会だ。私たちの生活が世界の様々な人々とつながっているだけでなく、私たちの背中を見ている人がいて、少し先の未来を共有している。本企画では、熊本県の高校生に集まってもらい、野生動物と共存しつつ豊かな生活を実現するためのアイデアを議論する。話題提供者には、霊長類学の新しい研究成果、そこから導かれる人間と野生動物との軋轢、その解決に向けた試みなどを紹介していただき、高校生の議論をサポートする。

話題提供者:川本 芳(日本獣医生命科学大)
      久世濃子(国立科学博物館)
コーディネーター:森村成樹(京都大・熊本サンクチュアリ)

責任者:森村成樹(京都大・熊本サンクチュアリ)
連絡先: morimura.naruki.5a@kyoto-u.ac.jp

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© 2019 日本霊長類学会
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