霊長類研究 Supplement
第76回日本人類学会大会・第38回日本霊長類学会大会連合大会
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中高生発表
効果的な注意方法についてのガイドライン
鈴木 史麿
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p. 85-

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抄録

この研究では”人に注意をするとき、どのように言葉をかければ相手を行動に移させることが出来るのだろうか”ということについて発表する。他者にかける効果的な注意方法が定められていないという問題に対して、より効果的な注意方法を実験、アンケート調査、資料を用いて模索した。実験では実際に対象に様々な注意をしたときの行動の変化を観察した。アンケート調査では、いくつかの注意をされる際にかけられる言葉を提示し、より好ましいと感じられる言葉を調査した。結果として判明したことは、否定的な言葉と自身の現状を強く意識させられる言葉をかける注意は、好まれず、時には拒絶されることもあるが、自身の現状をそのまま伝えられる言葉と、肯定的な言葉をかける注意はより効果的に働くということだ。この結果が導き出された要因として、人の認知から感情が引き起こされるプロセスや、人の防衛機制を注意と関連づけて考える。両者とも、人が注意を受けて行動に移す過程でマイナスの思考を引き起こすものであり、自身の現状をそのまま伝えられる言葉と肯定的な言葉は、注意の受ける側に注意をされているという意識を薄めさせることで、効果的に作用するのではないかと考えた。

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© 2022 日本霊長類学会
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