抄録
日時:2024年7月12日(金)15:30~17:00
場所:トークネットホール仙台 第5会議室(B会場)
近年、仮想空間上で多数の人々がアバターを用いて交流し、社会経済活動を営む「メタバース」が注目を集めている。ビジネスの分野では、非代替性トークン(NFT)や仮想空間上の「土地」をめぐる経済性がメタバースの主な話題であり、一方で情報科学の分野では、メタバースでのリアルな生活を可能にする、VRゴーグル技術や動作トラッキング技術、アバター技術などが脚光を浴びる。しかし本集会では、霊長類学の視点から、「メタバースがヒトの心理や社会に与えうる影響」について考えてみたい。
メタバースで日常的に生活し、「ソーシャルVRライフスタイル調査(https://note.com/nemchan_nel/n/n167e77d78711)」を共同実施している2名を迎え、霊長類の心理や社会を専門とする会員とともに、この新しい社会空間が、わたしたちの社会にどのような長期的変化をもたらしうるのか、そして、学会が目指す総合霊長類学はメタバースを視野に入れることで、いかに新たな研究の着想を生みだせるのか、会場の皆さんを交えて議論を深めたい。
本郷 峻
趣旨説明
バーチャル美少女ねむ
メタバース生活の紹介とコミュニケーションや感覚に与える影響
上野 将敬
メタバースから霊長類の「毛づくろい」を考える
Liudmila Bredikhina
日本のデジタル空間におけるジェンダー多様性:男性バーチャル美少女
コミュニティへの民族誌的研究からの洞察
徳山 奈帆子
ボノボ社会とメタバースにおけるジェンダー
責任者:本郷 峻(地球研/京都大・白眉)