抄録
日時:2024年7月12日(金)15:30~17:00
場所:トークネットホール仙台 第4会議室(A会場)
日本霊長類学会は、霊長類に関する研究及び教育を推進するとともに、霊長類の保全並びに福祉の向上に努める活動も実施してきた。人類のさまざまな活動が環境に与える影響についてより関心が高まる現代において、霊長類の保全や福祉向上のための活動は一層重要となる。学術的観点を基盤に、それぞれの課題をとらえなおすことや、その解決策を考えることは、学会が社会に貢献するひとつのあり方であろう。2022年に学会員を対象としたアンケートでも、霊長類に関わる社会問題を扱うことについての関心の高さがうかがえた。しかし、霊長類にかかわる社会問題は多数ある一方、限られたマンパワーの中で学術団体として貢献していくためには情報を整理しながら戦略を検討していく必要がある。そこで今回、霊長類学会の保全・福祉委員会の活動について4名の話題提供をもとに過去の取組及びその社会への影響について振り返り、今後の活動について考えたい。また、参加者から霊長類に関する社会問題について最新の情報を収集する機会としたい。
話題提供:
山田 一憲(大阪大学)
ニホンザルの保護に関する取組
今野 文治(東北野生動物保護管理センター)
福島第一原子力発電所事故における避難指示区域の群れのモニタリングと
分布拡大への取組
山海 直(医薬基盤・健康・栄養研究所)
実験動物分野での取組
―結核蔓延対策、コロナ禍での研究経験を例として―
山梨 裕美(京都市動物園)
霊長類の福祉及び違法ペット取引に関する取組
コメンテーター:江成 広斗(山形大学)、橋本 直子(京都大学)
進行:勝 野吏子(大阪大学)
責任者:山梨裕美(京都市動物園)、勝野吏子(大阪大)、林美里(中部学院大)