霊長類研究 Supplement
第40回日本霊長類学会大会
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ポスター発表
ウガンダ・カリンズ森林保護区においてチンパンジー(Pan troglodytes schweinfurthii)によるウロコオリスの狩猟と摂食の最初の事例
白澤 子銘竹元 博幸橋本 千絵徳山 奈帆子
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 67

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抄録
これまで、チンパンジーの狩猟や食生は長年研究が行われてきた。チンパンジーは様々な脊椎動物を捕食することが知られているが、肉食の頻度や獲物の種類は個体群やグループによって異なる。今回我々は、ウガンダのカリンズ森林保護区において、チンパンジーがウロコオリス(英名:Lord Derby's scaly-tailed squirrel)を捕食した初の事例を報告する。ウロコオリスはチンパンジーの様々なフィールドと分布域が重なっているにもかかわらず、チンパンジーがウロコオリスを捕食したという報告は稀で、過去にはシエラレオネのOutamba-Kilimi国立公園で1例が報告されているのみである。今回のケースでは、主に3頭のオスが肉を摂食しており、この時の摂食パターンは通常の獲物を捕食する時のパターンに酷似している。このような稀な事例をより多く観察することで、チンパンジーの狩猟・肉食の文化をより包括的に理解することができるだろう。
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