抄録
河川感潮域における1年間の地形・底質変動特性を明らかにすることを目的として, 筑後川の感潮河道を対象にして月ごとに横断測量と底質採取を行い, 洪水による河床の地形・底質の変動状況と復元過程について調べた. その結果, 河床には含水比が300%に達する軟泥が堆積しているが, 洪水によってこれらはフラッシュされ河床に古い時代の底質が出現した. 平均年最大流量において低水路の断面積は約10%増大した. 平水期には高濁度水塊により下流域から浮泥が輸送されており, 約1ヶ月という短期間で河床面が50-100%復元した.