抄録
遠州灘海岸を対象に天竜川からの流出土砂量の激減に伴う侵食とその対策について等深線変化モデルを用いて検討した.現状放置では侵食がさらに進み, 最大汀線後退量は40m以上に達する.計画汀線を満足するには, 維持養浜だけで10×104m3/yr以上の養浜量が必要であり, それに要する経費を考えるとこの案を採り続けることは不可能である.同様に構造物のみでは侵食を防ぐことはできず, 不連続な汀線形状を造るのみである.このことから, 養浜と離岸堤との併用案について検討し, 離岸堤3基を等間隔500mで配置すれば, 離岸堤の砂捕捉効果により維持養浜量が抑えられ, 5×104m3/yrの維持養浜で十分な効果が出ることが分かった.