抄録
海底勾配1/20上に, 1/0.5と1/3傾斜護岸を設置し, 不規則波を用いて相対水深の違いによる波の打ち上げ高さの実験を行った. その結果, 勾配や相対水深に関わらず代表打ち上げ高さ間の関係は, Longuet-Higginsが示した代表波高間の関係式にほぼ対応することが認められた. また, 1/3最大打ち上げ高さ, R1/3を, 1/0.5及び1/3勾配毎に相対水深hi/L0=0.00~0.05までの範囲で沖波有義波高 (H1/3) 0'を用いて求めることができる実験式を示した. その計算値と実験値の誤差は, ほぼ25%以内でよく対応する.更に, R1/3の実験式を基に, 任意の沖波波高に対する各代表打ち上げ高さを代表波高間の関係式を用いて推定する方法を提案した.