産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2013
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金属薄帯ヒータによる発泡プラスチック板の輻射熱溶着
*中川 貴
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 26-27

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抄録
互いに溶着する二枚の発泡プラスチック板の間に接触しないように金属の薄い帯を置いて通電し,その輻射熱で両側の板の表面を融かして効率的に圧接する方法を開発し、特許を取得したので報告する。本方法の作業手順は自動化に向いており,熟練した作業員による熱風溶着作業に較べて大幅な効率化が可能である。本方法では,加熱時間は5〜10秒,冷却とワークの取り替えの時間は15〜20秒と見込まれる。合わせて一回の溶着の所要時間は20〜30秒と見込まれる。従って,1台の装置で1分に2〜3回の溶着ができる。また、ワークの交換を手作業で行なう半自動化の場合を想定すれば,1人の作業員は左右にこの装置を置いて2台の装置を交互に動かすことができる。こうすると1人の作業員は1分に4〜6回の溶着ができる。よって,熱風溶着に較べて人件費が1/5程度になる可能性がある。また,ヒータ装置の通電時の電力は600W程度であるが,通電時間は熱風溶着に較べて短くなると予想されるので電力の節約も期待される。
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