抄録
危険区域・侵入禁止区域への立入りは,事故に繋がる恐れや侵入者による犯罪が懸念される。そこで,侵入防止を目的とした侵入者検知システムがある。侵入者検知システムの中には様々な手法を用いたものがあるが,光を用いたものが使用環境に最も影響されにくいため主流となっている(1)。光を用いた侵入者検知システムは光源と受光部によって構成される。光源の光はレンズによって集光され,レーザ状の光となり離れた場所にある受光部に照射する。光源の光の遮断による出力電圧の変化により侵入者を検知している。しかし,このシステムは設置時に手動で光軸の調整を厳密に行う必要があるため,任意に設置することが難しい。そこで,本研究では光源,反射板,受光素子を用いた侵入者検知のためのライトカーテンを提案する。本システムは,反射板に半球面ミラーを用いることにより光軸の調整が不要になるため,任意に設置できる侵入者検知システムが実現可能となる。