抄録
キノフォームは,位相変調のみを持つ計算機ホログラムの一種で,入射光の振幅を変調しないため,高い光の利用効率を有する。キノフォームは振幅変調をもたないため,振幅分布を一定にしなければならない。これにより,再生像に大きな誤差をもたらす。この誤差は繰り返しダミー領域法によって低減することができる。この繰り返しダミー領域法を用いた場合,原画像のまわりにノイズが集中する。これを改善するために,可変ダミー領域サイズを用いた繰り返しダミー領域法が提案された。今回は,この方法を用いた均一なレーザ光の生成についてシミュレーションを行い,その結果を示す。