産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2016
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スマートフォンを用いた危険状態検出システム
*Muhammad Khairul Nizar Khairuddin*冨本 悠公*中本 和宏*穆 盛林*中島 翔太*中村 浩士*田中 幹也
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 32-33

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抄録

近年,我が国では高齢化が進行しており,高齢社会白書によると2015年の高齢者人口は過去最高の3,392万人にも上る。彼らの中には介護を必要としている人が多いが,介護福祉士登録者数は118万人であり,介護者の不足から介護士1人当たりの負担が増加している。そこで,我々は介護士の負担を軽減するため,食事支援ロボットを提案している。しかし,ロボットだけでは使用者が安全な状態であるかが不明である。この問題を解決するため,本研究では、ロボットを使用している際に,誤嚥や転倒といった使用者の危険状態を検出し,介護者に通報するシステムを提案する。また従来法として,監視カメラを設置して危険状態を検出する方法が提案されている。しかし,監視カメラはプライバシーの観点から,個人の生活空間に設置することが困難である。そのため,提案するシステムでは危険な状態の検出を,Androidスマートフォンに搭載された加速度センサを用いて行う。このことから、提案システムにより危険な状態を検出したら,すぐに対応できるようになる。本論文では提案システムの認識率について実験を行い,その有効性を検証した。

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© 2016 一般社団法人 産業応用工学会
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