抄録
様々なモノをインターネットに接続して通信させることにより,それらを管理,制御するIoT (Internet of Things) 化が進んでいる。農業分野では,基幹的農業就業者の高齢化に伴い,ロボットやセンサネットワークを用いて農業従事者の負担を軽減する研究が数多く行われている。る。一例として,圃場にフィールドサーバ(以下,FS(Field Server))を設置し,ネットワークを介して,圃場の環境情報を収集することで,圃場の詳細な管理や農業従事者の軽労化を図っている。しかしながら,FSの測定範囲の問題から大規模な圃場の場合には,多数のFSを設置する必要があり,インフラ整備も含めてコストが大幅に上昇する。そこで本研究では,圃場の測定したい場所に簡易FSを設置し,簡易FSでのデータをUAVにより収集するシステムを提案する。本報告では,太陽光パネルでの駆動が可能な簡易FSとUAVに搭載する情報回収用ノードを製作し,UAVを用いて短時間で簡易FSの情報回収を実現できることを確かめたので報告する。