抄録
コンピュータの高性能化や画像処理技術の発展に伴い,監視カメラで人物の転倒などの異常状態を検知する見守りセンサシステムが多く提案されている。しかし,カメラで撮影されることに不快感を覚える人もいるなどプライバシーの問題が残されている。そこで,画像を使わずに人物の異常状態を検知する新たなセンサシステムを開発している。このセンサで得られる情報は一次元の輝度のみであり,個人が特定される恐れはない。そのため,プライバシーを侵害することがなく,利用者にやさしい見守り支援システムとなっている。講演では本センサシステムの詳細について,カメラを使用しない他の見守りセンサの最新の開発事例を交えて紹介する。