産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2017
選択された号の論文の38件中1~38を表示しています
  • 芹川 聖一
    p. 1
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本学会は,製品化を視野に入れた応用研究からプロトタイプの製作,製品開発までを領域とし,その領域における研究,開発を推進する学会として,2012年に設立されました。 中国をはじめ諸外国が目覚しく発展する中,日本産業が生き残り,発展するためには,オリジナリティ溢れる先進の製品を常に世界に向けて出し続ける必要があります。そのためには,企業と高等教育機関の連携が重要です。しかし,実際のところ,大学と企業ではスピード感が大きく異なります。また,大学は論文偏重主義の傾向にあり,実用化,製品化には価値を見出せない人も見受けられます。日本産業の生き残り,さらには発展のためには,企業と高等教育機関が同じベクトルを向く必要があります。 本会は,製品化を視野に入れた応用研究からプロトタイプの製作,製品開発までを領域とし,その領域における新規性,有効性を評価する学会です。果たして本学会は社会に貢献できたのか。ここでは,本学会の5 年間の歴史と今後の方向性について講演します。
  • 中島 翔太
    p. 2
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    コンピュータの高性能化や画像処理技術の発展に伴い,監視カメラで人物の転倒などの異常状態を検知する見守りセンサシステムが多く提案されている。しかし,カメラで撮影されることに不快感を覚える人もいるなどプライバシーの問題が残されている。そこで,画像を使わずに人物の異常状態を検知する新たなセンサシステムを開発している。このセンサで得られる情報は一次元の輝度のみであり,個人が特定される恐れはない。そのため,プライバシーを侵害することがなく,利用者にやさしい見守り支援システムとなっている。講演では本センサシステムの詳細について,カメラを使用しない他の見守りセンサの最新の開発事例を交えて紹介する。
  • 菅田 唯仁, 飯田 賢一, 中村 篤人, 上田 悦子
    p. 3-4
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    様々なモノをインターネットに接続して通信させることにより,それらを管理,制御するIoT (Internet of Things) 化が進んでいる。農業分野では,基幹的農業就業者の高齢化に伴い,ロボットやセンサネットワークを用いて農業従事者の負担を軽減する研究が数多く行われている。る。一例として,圃場にフィールドサーバ(以下,FS(Field Server))を設置し,ネットワークを介して,圃場の環境情報を収集することで,圃場の詳細な管理や農業従事者の軽労化を図っている。しかしながら,FSの測定範囲の問題から大規模な圃場の場合には,多数のFSを設置する必要があり,インフラ整備も含めてコストが大幅に上昇する。そこで本研究では,圃場の測定したい場所に簡易FSを設置し,簡易FSでのデータをUAVにより収集するシステムを提案する。本報告では,太陽光パネルでの駆動が可能な簡易FSとUAVに搭載する情報回収用ノードを製作し,UAVを用いて短時間で簡易FSの情報回収を実現できることを確かめたので報告する。
  • 吉原 蓮人, 藤川 晃希, 山重 雄哉, 松村 遼
    p. 5-6
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    我が国における害獣による農作物への被害が深刻化しており,対策を行うことが急務となっている。我々は,感電事故の危険性もある電気柵にかわる,より安全性の高い対策の確立を目指し,画像認識による害獣忌避システムの開発に取り組んでいる。本システムの開発にあたり,高精度な害獣検出手法が求められる。そこで,本稿ではConvolutional Neural Network(CNN)による害獣検出を行う。CNNのネットワーク構成は,畳み込み層,プーリング層が3層ずつであり,全結合層前のプーリング層にはSpatial Pyramid Poolingを導入している。さらに我々の先行研究で提案した害獣画像生成法により,大規模な学習画像データセットを構築し,これをCNNの学習に用いる。検出実験の結果,False Positive Per Imageが0.2の時に,未検出率1.0%,検出精度(Precision)64.1%,検出率(Hit Rate)99.2%となった。
  • 坂元 恭士郎, 荊尾 輝, 長尾 勇平, 黒崎 正行, 尾知 博
    p. 7-8
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,山間部や工場内など,Global Positioning Systemの信号が届かない場所で移動ロボットの位置を推定するために要求されている時刻同期精度を達成するための高精度時刻同期手法を提案する。提案手法は,最小二乗の技術を用いることで,オフセット値を高精度に算出することが可能である。シミュレーションにより,産業用無線LANシステムにおいて1n秒以下の時刻同期が可能であることを示す。
  • 原田 志織, 北風 裕教, 松野 浩嗣, 古屋 智子
    p. 9-10
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    日本で最も死亡率が高い原因は悪性新生物(がん)である。近年では、多くの研究室でがんの研究が行われている。しかし、がんは形態学的な特徴が似ているものが多く、種類の判別が困難だといわれている。 我々の研究グループでは、患者から抽出した未知のがん細胞情報を用い、サポートベクターマシン(SVM)によって病理医師が最適な診断結果を導き出すことを可能にする補助システムの開発を行ってきた。従来までではSVMのガウシアンカーネルのパラメータ算出はユーザによる手作業であったため、最適値を設定するのに多くの時間を要する問題があった。 そこで本研究では、SVMのガウシアンカーネルのパラメータ決定機能、認識DBの連続学習機能を開発し、さらに本研究室のSVMシステムを一新することで一連の作業を自動化した連携システムを開発した。
  • 森田 裕一, 高市 康伸, 山脇 彰
    p. 11-12
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    2次元超音波センサアレイは1次元アレイに比べ視野角が広がり、同時に多点を計測できるため、様々な分野で用いられている。超音波センサアレイの課題として、2次元アレイのフロントエンドと信号処理などを行うバックエンドを結ぶケーブル数の増加が解像度の向上を阻害する。本論文では、センサを2次元に多数配置しても、ケーブル数が一定となる2次元超音波センサアレイのフロントエンドの構成を提案し、そのアナログ・デジタルインタフェースを開発する。基礎検討により、提案した超音波センサアレイにより距離測定および十分なフレームレートをもった映像も再現可能であり、そのA/D部も増幅回路とフリップフロップの単純な機構で実現した。
  • 末松 徹也, 高市 康伸, 山脇 彰
    p. 13-14
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    水道の締め忘れ,照明やコンロの消し忘れは,水道代や光熱費などの高騰やコンロの場合、火事につながる可能性がある。それらを知らせるためにそれぞれの事象に個々の装置が提案や開発されている。しかしながら、それぞれの事象に個々の装置を製造するとした場合,生産コストや設置コストが高くなる。このような問題を解決するために,私たちは時分割で光センサを用いてアナログ回路の動的再構成を行うことにより,単一の装置で3つの事象を検知することができる方式を提案し、試作機上での実動作の確認を行う。水道の検知の場合赤外線センサとフォトトランジスタを向かい合わせに設置する。赤外線LEDを点滅させ、水道の蛇口の下を通って、フォトトランジスタが赤外線を受け取る。もし水が流れているとき、フォトトランジスタは強い赤外線ではなく、弱い赤外線を受け取ってしまう。2つの閾値を使ってそれぞれの場合を比較することで、水道が流れていないときか水道が流れているときか水道は使用中であるときか、検知することができる。照明の場合、照明からの赤外線をフォトダイオードで受け取り、そのフォトダイオードの出力をフィルタリングや増幅した後に閾値電圧を用いることで、照明がついているときか照明が消えているときか判別する。コンロの場合はフォトトランジスタを点火プラグ付近に設置し、フォトトランジスタの出力を閾値電圧と比較することでガスコンロがついているときか消えているときか判別することができる。そして実験の結果より、私たちはアナログ回路の動的再構成により、単一の装置で蛇口の締め忘れ、コンロと照明の消し忘れに起因する3つの事象を検知することを示した。
  • 米満 慧, 河野 聡太, 山脇 彰
    p. 15-16
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    FPGA (Field Programmable Gate Array) における動的部分再構成 ( Dynamic Partial Reconfiguration, DPR) は、システム全体を止めずにソフトウェアと同等の回路アップデートが可能であり、未使用部分をブランクにすることによる省電力化も可能である。ただ、設計方法や動作時の回路データの管理方法は設計者任せであり、 回路の再利用や実行手順の統一化が困難なため普及には至っていない。動的部分再構成技術が広く利用されるようになれば、その技術特有の小型化、省電力化といった利点によってあらゆる電子機器へのFPGAの応用がさらに進んでいくことが予想される。本研究は、FPGAが自らDPRを行う自己DPRの設計方式及び動作時の回路データの管理方式を定義し、試作システム上で動作検証を行う。さらに試作機上で、回路ブランキングによる省電力化の効果を明らかにする。
  • 新藤 雅人, 洪 青青, 葛 夢, 張 力峰
    p. 17-18
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    深海画像には、照明の方向によって輝度のバランスが均一でないという特徴があります。 これにより撮影した元画像の視認性が悪くなります。 本稿では、低周波領域のDCT係数を変更することにより、輝度の異なる深海画像の視認性を向上させる新しい手法を提案した。 DCTを用いることにより、画像の空間領域の画素値は周波数領域に変換され、エネルギーの大部分は低周波数領域に集中する。 人間の目は、低周波成分の変化に敏感です。 したがって、低周波成分を変化させることで、人間の目に見易い画像を生成することができる。
  • 田島 雅之, 芹川 聖一, 北園 優希
    p. 19-20
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    洗濯物を干すとき洗濯物を高い位置にかける動作が大変であり、日光の当たり具合によって乾き方が異なってしまう。 この論文はそれらの問題を解決するために作成した洗濯物干し機について述べる。洗濯物を干したいと感じたとき自分のかけやすい竿の位置に調節することができる。また、洗濯物が日光に隠れてしまい乾きにくいことがあるが光センサによって竿の部分を日光の当たる位置に自動で調節を行う。
  • 新山田 公平, 猿橋 拓弥, 北園 優希
    p. 21-22
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    家事は毎日行わなければならないものであり、その中でも風呂掃除は特に大変であると感じる人は多い。事実、ある調査によると、自動化したい家事の1位が風呂掃除であり、風呂掃除の自動化が求められている。それで風呂の平面に沿って動くアームに回転ブラシを取り付けて洗浄を行う、自動浴槽洗浄機の開発を行えば、自動化が可能になると考え、その基本構造の開発を行った。これを活用することにより、毎日の風呂掃除が楽になり、負担が小さくなることが期待できる。
  • 李 帆, 荒牧 真悟, 中島 翔太
    p. 23-24
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年,日本では高齢者人口の増加が顕著である。この高齢化に伴う問題として,高齢者の身体能力や判断能力等の低下による歩行時の転倒事故が挙げられる。また,高齢者単独での移動では杖等を用いた場合でも転倒の危険性は高く,転倒時に発生する怪我のリスクは若年層と比較して高いことも挙げられる。そこで我々は先行研究において,超音波センサから路面までの測定距離,反射強度,路面に対する超音波の入射角度の3つの情報を用いた路面判別手法を提案した。さらに,この路面判別手法を用いて,危険路面を判別し使用者への危険通知を行う小型の危険路面回避装置を作製し,杖に搭載可能で危険な路面を回避するシステムを開発した。従来法では,判別方法として測定距離に閾値を設定することで,障害物や階段を判別することができた。しかし,移動時に杖を持ち上げると安全な路面上で障害物や段差がない場合でも測定距離の変化が生じるため,ブザーによる警告を行ってしまう。この問題を解決するために加速度センサによる杖の持ち上げ状態検知手法を提案する。杖を使用することを想定した実験により,提案法は誤検知の減少に有効であることが示された。
  • 定石 将太郎, 北園 優希
    p. 25-26
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    日本は今,空前の少子高齢化に見舞われている。これは現代社会がとても生きやすく,医療制度や医療の質が高まり寿命が伸びていることに起因している。それ自体はとても喜ばしいことなのだが,歳を重ねることによって起こる認知症を回避することが難しくなってくる。現在は認知症にかかったとしてもそれをサポートしてくれる若い人がいるかもしれないが,前述した少子高齢化は刻々と進行しており推測では高齢者の割合は2035年には33.4%,2060年には39.9%になり若い人のサポートが難しくなっていくのだ。認知症の治療法には薬物治療や非薬物療法があるがあくまで症状の進行を遅らせる効果しかなく現状一番いいのはかからないようにすることである。認知症の予防には頭を使い脳の神経細胞を活発化させる方法があり,それを助けるものが作りたいと思い旗揚げゲームのシステムにもう一ルール加え従来の旗揚げゲームより脳を活発化できるようなシステムを考えた。
  • 一田 啓介, 若松 衛, 池岡 誠太, 竹中 真也
    p. 27-28
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究ではこれまで劣駆動システムの制御について着目し,特に劣駆動システムの最も基本的な制御対象である劣駆動マニピュレータに対し,所望の動作を行うために研究を行ってきた。これまでの研究は,劣駆動マニピュレータをモデル化し,コンピュータシミュレーションを通して数値計算上での有効性を示してきた。しかしながら数値シミュレーションのみでの検証では,設計した制御器を実機に適用した際、実際に想定した動作が行われない可能性がある。ここでは,劣駆動マニピュレータの制御における提案手法の有効性を実機実験で検証するための制御環境構築を試みる。
  • 岸田 明大, 阿部 晶
    p. 29-30
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,1リンク柔軟マニピュレータのPTP制御問題を扱い,システムのパラメータ変動に対応したロバストなフィードフォワード制御法を提案する。マニピュレータ先端の集中質量をシステムのパラメータ変動として考慮する。そして,集中質量が3パターンに変化しても,1つの軌道でマニピュレータを旋回させれば,残留振動が抑制されることを試みる。シミュレーションならびにモデル実験を実施し,その両面から提案手法の有効性を検証する。
  • 松岡 潤樹, 中村 篤人, 飯田 賢一
    p. 31-32
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年,超音波が空気中を伝搬することによる非線形現象により高い指向性を得るパラメトリックスピーカ(Parametric loudspeaker, PLS)の応用が進んでいるが,その応用研究として,PLSの搬送波・側帯波の分離放射による再生領域制御がある。従来のPLSを用いた場合,聴取者の前後にいる人にも音が聞こえたり,超音波の反射により別の人に音が聞こえたりする問題がある。また,分離放射では,PLSから発される音波が搬送波と側帯波の合成により成り立っているという原理を利用し,それら2つの音波を2つの超音波発振子アレイから別々に発して1点で交差させる。これにより,従来のPLSよりも限定的な場所に再生領域を形成することができるため,再生領域内にいる聴取者のみが音声等を聞くことが可能となることが知られている。一方,この分離放射による再生領域設計システムでは,形成した再生領域を移動させることはなく,再生領域のある場所まで聴取者が近づかなければ音声を聞くことができなかった。この問題に対して,曲面型パラメトリックスピーカを分離放射に用いて,再生領域の拡大や縮小を行う研究などが行われている。本研究では,搬送波・側帯波の分離放射の応用範囲を広げるべく,サーボモータを用いた可動式PLSによる搬送波・側帯波発生装置を作製し,再生領域を動的制御するシステムを提案する。
  • 木原 圭太, 陸 慧敏, 楊 世淵, 芹川 聖一
    p. 33-34
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    コンピュータ制御によって自律飛行する無人航空機はドローンと呼ばれ、軍事用,天候観察,農薬散布など幅広く使用されている.しかし,ドローンには落下事故というリスクがある.本研究では,落下事故に繋がる要因の一つであるモーター温度による故障に着目した. 本研究では,一つ目にモーターにとって異常とされる温度下での使用を防ぐことを目的として異常検知システムを構築する.この対策システムの実装により失敗が許されない環境での使用や,事故が多い手動操作から自動運転への転換が活発になると考えられる. また二つ目にモーターの温度上昇度の急激な増加への対策を目的として,モーターの温度上昇度によってドローンの速度を調整するシステムを実装する.このシステムによって,容易にモーター温度が上昇しないようにする.このアルゴリズムは従来の異常検知のアルゴリズム[1]とは異なり,異常と判断するための閾値をリアルタイムで動的に変化することができる.
  • 宮井 拓巳, 大村 高弘, 早坂 良
    p. 35-36
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では粒子を液体に懸濁しその液滴を基盤上に滴下して,液体を蒸発させることにより磁気特性と沈降する現象を利用し,粒子を付着させ薄膜を製造することを目的とする.具体的には磁場を印加し,粒子の沈降現象に及ぼす,粒子間磁気力の大きさ,粒子の質量密度,ならびに懸濁液の温度の影響を種々に設定し,全粒子が沈降し無次元面密度0.153の薄膜が形成される条件を詳細に明らかにする.
  • 早坂 良, 大村 高弘, 藤原 誠之
    p. 37-38
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では粒子を液体に懸濁しその液滴を基盤上に滴下して,液体を蒸発させることにより磁気特性と沈降する現象を利用し,粒子を付着させ薄膜を製造することを目的とする.具体的には磁場を印加し,粒子の沈降現象に及ぼす,粒子間磁気力の大きさ,粒子の質量密度,ならびに懸濁液の温度の影響を種々に設定し,全粒子が沈降し無次元面密度0.153の薄膜が形成される条件を詳細に明らかにする.
  • 中島 弘毅, 木村 瑞歩, 楊 世淵
    p. 39-40
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    計算機ホログラムは,ホログラムの生成過程を計算機上で行う方法である.計算機ホログラムを作成する方法の1つに角スペクトル法がある.角スペクトル法は計算時間も短く,近距離領域でも再生可能である.よって本論文では,角スペクトル法を用いる.計算機ホログラムの場合,コンピュータ上で計算するため,サンプリング間隔を考慮しなければならない.本論文では,角スペクトル法を用いて作成したホログラムを再生する際,サンプリング間隔がどのように影響するのかを研究し,考察する.
  • 伊藤 晃宙, 木村 瑞歩, 楊 世淵
    p. 41-42
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    位相型計算機ホログラムであるキノフォームは,光の利用効率が高いという利点がある.しかし,振幅情報が欠落しているため,再生像の誤差は大きくなってしまう.キノフォームの再生像誤差の要因の一つとして,スペックルと呼ばれる斑紋状のノイズが発生することがある.スペックルを除去する方法としてスペックル除去法がある.しかし,ダミー領域内の原画像の位置を変化させると,スペックル除去法を用いてもスペックルが除去しきれず,誤差があまり低減できない問題が生じる.本研究では,原画像の位置を変化させた場合でも,スペックル除去法を用いた誤差低減が可能となる方法を提案する.
  • 池本 涼夏, 北園 優希
    p. 43-44
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    車が使いにくいために、身体障がい者の運転免許保有率は低い。これを改善するために、手指に障がいがある人向けに、使用者の音声によって起動し、顔の動きによって簡単にウインカーを出すことのできるシステムを開発した。 車内にカメラとマイクを設置し、常に運転者の声と映像を得られるようにしておく。「ウインカー」という単語をJuliusを用いて抽出した時、その時点の運転者の映像からOpenCVのOptical Flowを用いて、運転者の顔の動きを認識する。顔の動いた向きによってウインカーを左右それぞれに動かす。 本論文では、音声によってシステムを起動し、顔方向を認識する手法を確立した。このシステムによって、手指の障がいに関係なく、ウインカーを任意の向きに、直感的な操作で出すことが可能になる。
  • 猿橋 拓弥, 北園 優希
    p. 45-46
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    家や駅,公共施設で誰しもがトイレを使う。その時に,トイレットペーパーがセットされておらず嫌な思いをしたことがある人は多くいる。また,公共施設などの公衆トイレにおけるトイレットペーパーの持ち出しも問題になっている。 そこで私たちは,トイレットペーパーを自動で交換するシステムを以前開発した。このシステムを利用することで,トイレ利用者のトイレットペーパー交換の作業が要らなくなり,トイレの管理者または清掃会社はトイレットペーパーの補充を行えば,システムが自動でトイレットペーパーホルダーにトイレットペーパーをセットするので,管理者側の負担が増えることもない。 本研究では,このシステムを改善し,トイレットペーパー持ち出しへの対策を行い,さらにトイレに置いてある替えのトイレットペーパーの個数をwebで確認できるようにした。これにより,トイレットペーパー持ち出し問題を抑制し,トイレ管理者や清掃会社はより効率的にトイレットペーパーの補充などの作業を行うことが出来る。
  • 大藪 駿, 北園 優希
    p. 47-48
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    現在の魚釣り人口は減少傾向にある。2011年の釣り人口は930万人と推測されており,過去最高であった1998年の2020万人と比べ,半減している。原因として,2005年に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」においてゲームフィッシングの人気対象魚のブラックバスが特定されたことや,テロ対策による港湾施設の立ち入り禁止区域の拡大といった釣り場環境の減少などがあげられ,もっとも有力なのは若者のスマホブームなどで20代,30代が釣りから離れていることが考えられる。また,エサや釣り上げた魚もしくは,魚のエサを触るのが苦手な方が大勢いるのが現状である。釣り上げた魚を触るのが苦手な人の中で最も多いのが女性であり,現在の女性の釣り,及びピクニック,登山などの参加率の推移を見ると,過去10年で変動がないことがわかる。 そこで,女性や障害者の方をはじめとするすべての方に魚釣りを安全に楽しんでもらい,このシステムにより今後,魚釣り人口が増加するような魚釣り支援の方法として,自動で釣り針にエサを取り付けられる,『フィッシングサポートシステム』を提案する。
  • 安藤 洸将, 竹内 僚, 猿橋 拓弥, 花田 政彦, 花田 博道, 水口 寛也, 芹川 聖一, 北園 優希
    p. 49-50
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    私たちは以前から、先行研究の改善を続けている。それは、火災を自動で検出して初期消火を行うシステムの改善である。このシステムは消火器を取り付けた住宅において自動初期消火を行うことが出来る。システムの特徴は、Webブラウザを介した遠隔操作により消火器を操作することが出来る。また、OpenCVを使用したPythonプログラムで赤外線カメラの画像を処理する。コレにより、自動的に火災を検出し、ユーザーにアラートを送信する。本研究では、このシステムに改良を加えた。それにより、先行研究と比べ、さらに広範囲の室内において火災を検出し初期消火を施すことが可能になっ
  • 内田 拓志, 井上 浩行, 曽利 仁, 岡本 修, 安川 美紀
    p. 51-52
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,日本の豚舎構造に適した豚舎洗浄ロボットを実現させるため,その基礎研究として伸縮機構を有する多関節アームを設計試作した。本稿ではその概要を報告する。
  • 曽利 仁, 井上 浩行, 八田 浩之, 安藤 泰宏
    p. 53-54
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,稲苗を移植した水田内を,除草ロボットが稲列の条間を走行させることで,除草効果や稲の生育,収量など水稲栽培への影響について検討を行っている。
  • 内藤 大樹, 土井 裕太, 曽利 仁, 井上 浩行, 八田 浩之, 安藤 泰宏
    p. 55-56
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,提案する除草ロボットの実用化を図るために必要な基本技術の検討として,測距センサを用いた畦検知方法の提案を目的としている。最後に,水田を模擬した実験用水田内で畦検知実験を実施し,畦検知精度について検討を行っている。
  • 中村 省太, 森崎 汰雄, 宮原 奨平, 越地 尚宏
    p. 57-58
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    In this research, we tried to use this wearable pet robot to provide elderly people with sleep disorder meaning to live in everyday, to promote a lethargic life improvement and a regular life by better sleeping.
  • 荒川 俊也, 榊原 規彰, 近藤 針次
    p. 59-60
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    筆者らは,職業運転手が運転時に血圧を計測し,体調管理に寄与できるシステムの構築を目指している.これまでに筆者らは,ステアリングに装着することが可能で,運転時にドライバがステアリングを把持しながら血圧を計測できるシステムの開発を進めてきた.しかし,ステアリングに装着する方式の場合,ステアリング径やスポークの太さなど,特定の車両に特化した仕様となってしまい,どのようなクルマに対しても,同じシステムを流用して使えるわけではない,という問題点を有している.そこで,これまでの開発を踏まえて,可搬型の超音波ドップラー方式による連続血圧計を開発したので,本論においてこの開発について述べる.
  • 中村 智景, 碇賀 厚
    p. 61-62
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    The segmented core motor has been developed to increase the productivity of the motor assembly line, on the other hand that has a drawback to increase the iron loss in the stator core. In this study, we have developed a new segmented core motor, which can be generated higher efficiency in comparison with that of the conventional segmented core motor, by applying the grain oriented electrical steel sheet. In order to verify the usefulness of the grain oriented electrical steel sheet, B-H characteristics in the stator core were measured by using the exciting inner core method. As a result, It was found that to decrease the iron loss and the high efficiency in the grain oriented electrical steel sheet.
  • 宍戸 道明, 齋藤 広大, 山田 充昭, 佐藤 司, 小野寺 良二
    p. 63-64
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    唯一解が存在しないといわれる科目のひとつに技術者倫理がある.この科目の特徴は,工学分野に位置づけられつつも唯一の解ではなく,状況に応じた最適解を導き出す必要がある.すなわち,履修においては専門用語の理解や模範的解答を導き出すことができる”行為目標”以上に,実社会でその思考が実際の行動に反映させることができる”成果目標”を重視する必要がある.そして,そのような倫理観を涵養するためには,過去の事例分析やグループによる討論が効果的である.本研究では,この授業にオーディエンスレスポンスシステム(ARS)を活用し,その学習効果を評価した.学生自身の解答がリアルタイムで視覚化されることにより,授業進行における連続性が保持されるため能動的な学習姿勢を促すことができる.とくに,ケーススタディのおグループ発表では,発表技術や発表内容がリアルタイムで視覚化されることで,学生自身が主体的かつ能動的に発表を聴講することに役立った.他者の多様な価値観を理解しながら自身の結論を導き出すことに効果的だった.
  • 田中 陽平, 阿部 あすか, 田村 和輝, 安田 新, 宍戸 道明
    p. 65-66
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では,任意の負荷によりシステムの重心を検出して,自動的に移動方向を指定する直感的な操作を有する全方向移動システムを開発し,過渡応答特性と重心取得精度を評価した。操縦者は体重移動により重心を傾けて操縦する。システムは,三角形フレームに円形の天板を積み重ねて構成され,3つのロードセルとオムニホイールを搭載している。ロードセルの検出値からマイクロコンピュータにより重心位置を算出する。この重心位置を用いてシステムの移動方向および移動速度を計算し,オムニホイールを搭載したサーボシステムを駆動させる。開発したシステムについて,過渡応答特性と重心取得精度を評価した。サーボシステムの過渡応答特性評価は,無負荷状態および60 kg積載した負荷状態にて評価した。システムは60 kg以下の荷重積載時に駆動することが確認された。また,サーボシステムの適切な回転速度は2540~6349 rpmであることが明らかとなった。重心取得の最大誤差距離は,60 kgの荷重でわずか49 mmであった。したがって,システムは60 kgの人間が搭乗しても,正確に動作することが確認された。
  • 後藤 寛貴, 葛 夢, 張 力峰
    p. 67-68
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    タッチパネルの指検出方法には,抵抗膜方式,静電容量方式,光学方式,超音波方式がある。我々が日常的に使っているタッチパネルは,スマートフォン,カーナビなどがあり,それらは主に,静電容量方式,抵抗膜方式が用いられている。しかし,これらの方式は,パネル内部にセンサーが必要なためサイズに制限があることやセンサーがダメージを受けやすい欠点がある。近年では画像処理方式のタッチパネルが研究され始めている。この方式は,複数のカメラを用いて指先座標を3次元的に認識することで,指先がパネルのどの位置にあるかを判断するものである。しかし,複数のカメラを用いる場合,カメラのセッティング条件が厳しく,画像処理の負担もカメラ1台を用いる場合に比べて大きくなる。本研究では,指の位置とタッチ動作を同時に検出できる1カメラタッチパネルシステムを提案し,カメラ1つという単純な構造で高い信頼性を得ることができると考える。
  • 中川 優, 影本 健太, 芹川 聖一
    p. 69-70
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年,人工知能(AI)は多くの分野で応用され,その成果を目にしたり利用したりする機会が増えてきた.人工知能の中でも最近注目されているのが深層学習である. 今では深層学習を利用した自動運転や画像処理などが活用されている. 自動運転において道路,人,車など物体を把握することは重要であり,認識しなければ事故につながる.現在,人や車,晴天時の道路の認識においてデータベースの数は多いものの雨天時等の悪天候時のデータベースは少ない. 本研究では,雨天時の道路を道路と認識できるかをCaffeのCNNを用いて検証した.
  • 篠崎 尚弥, 葛 夢, 芹川 聖一, 張 力峰
    p. 71-72
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    顔認証は, 生体認証技術の一つとして広く認知され, 様々な場面で実用化されている. ただ, 人の顔は日々変化していくものであることに加え, 表情の変化や顔の向きに左右されるなど, まだ技術的に難しいことも多い. また, 顔認証は精度と速度の両立が課題になっているが, 非力なデバイスでは複雑な計算をこなすことができず, 実装が困難である. 本研究では, 顔認証アルゴリズムを現在注目を集めている IoT デバイスにあわせてシンプル化し, その上である程度の顔認証精度と高速な動作が両立可能であることを示す.
  • 菊田 和司, 張 力峰
    p. 73-74
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/10
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    第三者に情報の内容が知られないようにするための手法にコード,サイファ,ステガノグラフィが存在する.サイファは鍵を容易に作成できるため,現在では多く使われている.サイファの欠点に総当たり攻撃での解読と予想外の解法による安全性の低下と秘密情報の存在を第三者に気づかれる可能性がある.本研究では,ステガノグラフィに用いる画像からコードを作成する手法を提案する.ステガノグラフィと画像からなるコードを併用することでサイファの欠点を解消し,鍵の作成・管理を容易にする.埋め込む画像データの画素値を利用して,アルファベットまたは記号をコードに変換する.また、埋め込む前と埋め込み後の画像の画素値の変更量によって,埋め込み後の画像に情報が埋め込まれているかを判断できるか検証する.
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