抄録
琥珀とは、太古に繁茂していた植物の樹脂が化石化したものである。また、琥珀の用途は多様であり、宝飾品、万年筆、時計、印鑑などに用いられている。一方、琥珀は用途によって色や品質を判別することが重要となるが、琥珀の判別は人手により行われているのが現状である。したがって、琥珀の色および品質の自動判別は、作業のコストおよび高速化に寄与すると考える。筆者らはこれまでに、琥珀の色および透明度を推定する手法(以下、従来手法)について検討を加えた。しかしながら、琥珀に不純物が付着している「外皮物」において、琥珀が一部露出した場合では、色情報が混在するため、誤判別の割合が高くなる傾向を認めた。本稿では、琥珀の種別判別および透明度推定を目的とし、従来手法の改善を行った。具体的には、種別判別処理において、他の4種類の琥珀に誤判別される外皮物を判別する処理について検討を加えた。