抄録
センサの出力には,電圧出力型,電流出力型,抵抗変化型の3種類がある.出力タイプが異なれば,検出回路も異なる.先行研究では,異なるセンサの出力を測定できるユニークなアナログ検出回路が提案されている.しかし,この回路にはスイッチがあり,手動で切り替える必要がある.そのため,ユーザーはセンサの種類を事前に知る必要がある.本研究では,センサの種類に応じてスイッチを自動的に切り換え,センサをエネルギー変換型(電圧出力型,電流出力型)とエネルギー制御型(抵抗変化型)に分類し,それらを自動的に識別する方法を提案する.3種類のセンサを用いて,正しく識別できるかどうか実験を行い,調査した.その結果,どんなセンサでも自動認識できることが確認できた.そのため,センサの種類を事前に知る必要がなく,センサの種類に応じて,自動的にスイッチが切り換えることができる.これにより,センサを1つの回路に接続するだけで,正しく動作させることができる.