抄録
2020年,WHOはCOVID-19によるパンデミックを宣言し,感染者・死者数は日々増加している。これまで人類は様々な動物由来感染症と戦ってきた。一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると多くの犬猫と共存していることがわかる。このような状況で動物由来感染症が拡大しないようにする為には予防対策が非常に重要である。主な感染の伝播経路として,直接伝播と間接伝播が挙げられる。直接伝播の中で我々は,排泄物による感染方法に着目した。そこで,画像処理によって排泄を確認するとペットシーツを廃棄し,新たなペットシーツを設置する全自動ペットシーツ交換システムを開発したことで動物由来感染症に感染する確率を大きく下げることができた。しかし,飼い主が排泄物の状態を確認することなく排泄物を処理してしまうことでペットの健康状態の確認ができない。そこで,新たに排泄物の画像の確認機能,排泄物の色を判断して,異常があると判別した場合はメールにて通知する機能を追加した。異常がある色は,大きく分けると赤,黄,緑,黒,白の5色だと考えられる。