抄録
モバイル端末が動的再構成可能なFPGAを搭載すれば,高負荷で消費電力が高い処理をハードウェアで実行でき,高性能・省電力化が達成される。ソフトウェアの自動ハードウェア化技術である高位合成を用いると,その普及は加速される。
本稿では,高位合成を効率的に利用するためのソフトウェア記述法を提案するとともに,開発中の高位合成可能なゲームソフトウェアライブラリにおけるスプライト制御関数として,線形補間を用いた拡大処理関数を開発する。
高位合成指向のソフトウェア記述は,純粋なソフトウェア記述よりも約4.2倍の性能向上を達成し,ソフトウェア実行に対する電力効率は約2.7倍を達成した。