主催: 産業応用工学会
会議名: 産業応用工学会全国大会2023
回次: 10
開催地: ビーコンプラザ
開催日: 2023/09/07
p. 97-98
コロナ渦の落ち着きに伴って,消毒などの規制緩和が行われ,他のウイルスが再び姿を現している。そんな中,スマートフォンの画面は完全に清潔でない。消毒の頻度が少なくなったうえに,手指に比べ,優先度の低いスマートフォンの画面は様々な菌や汚れが付着している。現在,スマートフォンの画面消毒用のシステムは多数実用化されているが,中でも,最近注目を浴びているのが,UVライトを用いた消毒装置である。その装置の中にスマートフォンを挿入すると,数秒間UVが照射され,スマートフォンが再び取り出される。様々なウイルスに対して,紫外線は効果を発揮する。しかしながら,最も効果があるといわれるUV-C波長の光源は省エネと水銀に対する規制により,ほとんどが入手困難となっている。その代用品として,UV-C波長のLEDが多く用いられているが,これは水銀に比べ,出力が小さく,さらにエネルギー変換効率が低く高価であるというデメリットがある。さらに,紫外線そのものの性質として,物質に対する透過力が非常に小さい。これらの理由に加え,ウイルスでない汚れも同時に落とすためにも,このシステムではアルコールとタオルという道具を用いて,直接的な清掃を行う。以上の要因により,アルコールを用いた,スマートフォン画面の自動清掃システムを提案する。
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