産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2025
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UAV-SfMを用いたスギ林におけるCO₂吸収量推定に関する基礎検討
*白井 光*澤木 雄作*景山 陽一
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 13-14

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抄録
近年,世界的に脱炭素化の取り組みが加速しており,2021年のCOP26終了時点で,154か国と1地域が2050年までのカーボンニュートラル達成を表明している。日本でも2020年に同様の目標を掲げ,「J-クレジット制度」を通じて再生可能エネルギーの利用や森林によるCO₂吸収量をクレジット化し,カーボンニュートラルの達成に活用している。特に,森林由来のJ-クレジット認証には,間伐や再造林などの適切な森林施業が必要とされる。 従来の森林モニタリングは地上調査や航空写真に依存していたが,コストや作業負担の観点から広域的・持続的な管理には限界がある。このため,ドローン(UAV)を用いたリモートセンシング技術が注目されている。UAVは高解像度画像を柔軟に取得できることから,3次元データを活用した森林情報の把握に有効である。これまで,衛星画像やUAV画像と地上調査を組み合わせたCO₂吸収量の推定が行われているが,現地調査や高価なLiDARセンサの導入が課題となっている。 本研究では,低コストかつ高効率な森林モニタリング手法として,UAVから取得した画像をStructure from Motion(SfM)解析と画像処理を組み合わせて処理し,樹高や樹冠といったCO₂吸収量推定に必要な森林パラメータの推定手法について検討を行った。
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