抄録
本研究では,視線探索行動と意思決定時における迷いとの関係を明らかにすることを目的とし,20代男女がカラーTextCAPTCHAを解くときの視線データを取得した.アイトラッカーから取得した視線データから,時間,頻度,空間特性に関する特徴量を算出した.加えてアンケート結果に基づいて視線データを2グループ間で線形混合効果モデルを用いた解析を行った.解析の結果,実験に使用したカラーTextCAPTCHA画像のうち,最も明度および彩度の低い画像において算出した特徴量が最大になることが明らかになった.また,線形混合効果モデルを用いた解析により頻度・空間特性に関するすべての特徴量および時間に関する特徴量の一部が認められたことから,算出した特徴量を用いることで意思決定時における迷い状態を定量的に評価できる可能性が示された.