産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2026
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デジタルコンテンツ視聴時の日本人高齢者を対象とした感情推定手法における顔面皮膚温度の温度変化量に関する検討
*佐野 広空, *菊地 亮太, *末廣 健二, *高橋 伸明, *斉藤 洋樹, *小林 拓也, *佐竹 久美, *佐藤 直子, *景山 陽一
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 47-48

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抄録
感情は,人間の意思決定や行動,コミュニケーションにおいて重要であり,コンピュータによる感情認識技術の需要が高まっている。しかしながら,コンピュータが人間の感情を正確に識別し,活用することは依然として困難である。特に,高齢者は加齢や認知症に伴う顔の筋肉の変化や,認知障害などに起因して,若者とは異なる感情表現をすることがある。一方,既存の感情認識に用いられるデータセットは主に若者を対象としているため,高齢者の感情認識はより困難になる。本研究では,デジタルコンテンツ視聴時における日本人高齢者を対象とし,汎用的な情動喚起区間推定手法の開発を目的とする。具体的には,顔の温度情報と顔パーツの位置情報を用いて推定を行っている。本検討では,顔の温度情報における一定時間前との温度の差分(以降,温度変化量と表記する)に関して,時間間隔を0.5秒,1.0秒,1.5秒,2.0秒の4種類のモデルを用いて推定精度の比較を行った。その結果,2.0秒間隔で算出した温度変化量を用いたモデルにおいて,全11名の被験者におけるマクロ平均F値の平均値は,最大となる0.716を示した。また,他のモデルと比較してマクロ平均F値が向上した被験者では,緩やかな温度変化を捉えやすくなった可能性がある。以上の結果から,温度変化量の算出に用いる時間間隔を適切に設定することは,情動喚起区間の推定に有用である可能性が示唆された。
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