1993 年 1 巻 p. 71-82
建設産業は投資額からみると日本を支える基幹産業といえる位置にあるが、実施段階になると他産業に比較して労働生産性も低く、近代化が立ち遅れているのが実状である。本研究は、このような状況の中で, 建設工事における問題点を痛感している人々が集まり、建設工事の実態分析をもとに問題点や課題を整理分析し、その問題点を解決するための実現化方策について提言することを目的として行ったものである。
ここでは、建設工事の合理化にとってネックとなる問題点を明らかにするために行ったアンケート調査およびその整理と分析結果を示し、次ぎに具体的な問題点解決策として考察した結果、明らかとなった情報システム化の提案と現行制度の改善・改革に関する提言に関して論じることとする。