2006 年 13 巻 p. 325-336
供用区間における維持修繕工事及び保守点検業務などに係る作業は、連日実施され、交通流に影響を与える交通規制を伴うものがほとんどであり、道路利用者や沿道住民へ多大な影響与えることになる。このため、維持管理作業に対する予定及び実績の管理は、関係機関との調整をとりながら、正確かつ効率的に行われなければならないが、そのことに多大な労力と時間を要していたのが現状である。
名古屋高速道路公社においては、このような作業予定管理を、コンピュータネットワーク技術を用いてシステム化し、一連の手続きを標準化し、一元的かつリアルタイムな管理を実現するとともに、業務効率の向上及び業務負荷の軽減を図っている。
本稿は、当該システムについて概説するとともに、その導入効果の検証及び考察を行うものである。