建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
多元的集計化に基づく社会基盤整備の評価手法に関する研究
山本 浩司羽鳥 剛史岡田 貢一青木 一也小林 潔司
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2008 年 15 巻 p. 115-130

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抄録

社会基盤施設は多面的な機能を有しており, 国民生活に多様な効果をもたらす. 社会基盤整備に関わる政策調整や国民に対するアカウンタビリティを果たす上では, 社会基盤整備の多面的な機能や関係主体の意見の相違を適切に判断し, その結果を分かりやすく提示することが重要である. この認識の下, 本研究では, 社会基盤整備の評価手法として, 多元的集計化手法を提案した. 本研究で提案する方法論は, 社会基盤整備に関わる多様な評価情報を多次元空間上に集約して表現することによって, 関係主体間の意見や視点の対立軸を明確化し, 事業の相対的な序列化を行うことを目的とする. 本稿では, 本研究の多元的集計化手法を, 高速道路付帯施設の整備計画に適用し, 分析手法の適用可能性と有効性を実証的に検証した. その結果, 多元的集計化手法を用いることにより, 社会基盤整備事業の多様な効果や評価者の視点や考え方の相違を体系的に明示化できることが確認された. さらに, 本手法は, 評価項目の設定方法の妥当性を検証する上で, 有用な示唆を与えることが示された.

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