抄録
工事の大規模化に伴い建設工事における管理項目や基準は複雑化・多岐化の傾向にあるが、このような大規模な工事を安全かっ迅速・経済的に行うためには、工事計画のマネジメント分野においてもさらなる高度な計画・管理技術開発が要求される。
このような要請の下で本研究では工事マネジメント業務の中で中核的存在である工程計画の策定方法に着目し、合理的で説得力のある計画代替案を効率的に設計することが可能な計画代替案作成モデルの開発を行った。つまり、ハイブリッド型工事計画モデルと呼ばれる代替案評価のための新しい工事計画モデル手法を開発するとともに、土地造成工事計画を対象として実証的検討を行って、モデルの有用性の確認を行った。さらに、他種工事との比較検討によりハイブリッド型モデルの適用範囲の検討も行った。