建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
地下多目的人工地盤による地下開発事業手法の研究
井染 信夫関口 佳司
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1996 年 4 巻 p. 131-142

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抄録
現在までの地下空間開発をみると, 特定の目的を持った施設や地上に代わる都市空間の建設といった機能・目的を絞った恒久的施設としての地下利用が主である。大規模な地下開発は一度建設されるとその後の再開発が難しいことや, 今後の多様な社会機能の変化に対応することがより重要となることを考えると, 従来のように固定した機能・目的の施設空間形態による恒久的な施設を建設するのではなく, 柔軟性のある多目的地下空間を創出する必要があると考える。
本研究はこのような背景を踏まえて, 地上において建築空間, オープンスペース, 道路空間の提供や複合建築物の地盤などの用途として利用されてる人工地盤を地下に持ち込むという新たな「地下多目的人工地盤」構想に基づいて, その事業手法に関して考察を行ったものである。
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© 社団法人 土木学会
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