抄録
近年、公共工事に対する国民の考えが大きく変化している。本研究では、インフラ整備に関する制度・しくみが果たす役割と、制度・しくみの全体の体系図から、今後の課題や方向性を探りたい。
インフラ整備の制度・しくみの体系化を行うと、それらの目的から、制度・しくみの役割が、効率性、公正性、平等性であることが分かった。しかし、建設投資の減少や、国際化が進み、社会情勢が変化する中、国民の価値観も多様化してきている。そのような環境下で、インフラ整備の制度・しくみの役割は、効率性と公正性の2つに絞られていくのではないであろうか。