建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
入札参加資格としての技術力価評に関する-考察
鋼橋上部工工事を対象として
五十畑 弘木田 哲量
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2002 年 9 巻 p. 201-209

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抄録

本論文では、鋼橋上部工工事におけるにおける入札参加資格としての技術力評価について考察を行った。一般競争入札および、公募型競争入札を対象として、応募条件の技術力項目がどのようにあつかわれているかを過去の事例より分析を行い、その結果に基づいて入札参加資格としての技術力評価に関する考察を加え、技術評価に関する提案を行った。
公共工事の入札参加の基本的な企業評価は、経営事項審査によって行われ、この中で企業の技術力は、技術職員数をもって評価されている。一般競争入札および、公募型競争入札の応募条件としての技術力は、類似工事の施工経験と経験のある技術者の配置をもって行っている。
本論文では、まず企業評価および、指名競争入札から一般競争入札、公募入札方式を含む多様な入札方式への移行がどのような経過を経てきたかを明らかにし、次いで現行の鋼橋上部工工事の一般競争入札および公募型競争入札への応募条件としての技術力項目を、国土交通省直轄工事案件から抽出した49件について調査を行い、スパン、構造形式、架設条件、技術者の経験、その他によって構成される応募条件の分析を行った。さらに、海外を含む他の事例との比較の視点も交えて考察を行い、鋼橋上部工工事における技術評価方法に関する提案を行った。

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