抄録
砂地盤の液状化現象の発生原因は液状化層の下の歪追従性の高い、厚い粘土層やシルト層の存在にあるとして三陸はるか沖地震における液状化発生、非発生地盤での応答計算をした。激しい液状化の被害を受けた八戸港の第2工業港はシルト層を含む約400mの厚い堆積層の上にあり、噴砂が散見された程度の第1工業港は岩盤上の約50mの砂層の上にある。両者の基岩に八戸工大の下の古生層での地震波と神戸海洋気象台の記録を入力し、重複反射理論で応答計算を行った。その結果、第2工業港での歪は1.2%, 4.2%で、第1工業港では共に0.1%となり、中間層における波動の増幅が液状化現象に大きく影響していることが判明した。