抄録
兵庫県南部地震の地震動を評価するために, パルス地震動を定義し, その応答スペクトルを用いて, 地震動のどのような成分が構造物の応答に大きな影響を与えるかをノースリッジ地震によるシルマー記録, 釧路沖地震による釧路気象台記録との比較において検討した. その結果, 兵庫県南部地震およびノースリッジ地震のような継続時間の短いM7クラスの直下型地震動では, 主要な3-4のパルスの影響度が大きく, 釧路沖地震のような継続時間の長い海洋性地震による地震動ではひとつひとつのパルスの影響度は比較的小さいことが分かった.さらに, パルス地震動の非線形応答を求めて, 応答塑性率や残留変位比について考察した.