抄録
1999年8月17日に発生したトルコ・コジャエリ地震の被災調査のため, 地盤工学会はヘリコプターからデジタルビデオカメラによって被害の様子を撮影した.本研究ではこの空撮ビデオ映像の静止画像を用いて建物被害地域の自動抽出を試みた.建物被害地域を抽出するために色相, 彩度, 明度の色彩画像3種類, エッジ強度, エッジ強度の分散, エッジ方向の最頻度のエッジ要素画像3種類を作成し, 教師つき分類であるマルチレベルスライス法と最尤分類法を適用した.この画像を用いた結果は実際の建物被害分布と概ね一致するものの, これと同じ閾値, 同じ教師データを他地域に適用した場合, よい結果が得られない場合があることがわかった.