抄録
本研究ではモルディブを対象としたインド洋津波の数値計算を実施する際の計算条件について検討し, その条件より線形分散波理論による津波数値計算を行い, 観測データと比較した. 以下に結果を示す. (1) インド洋津波の津波エネルギーは周期25分以上の長周期成分が多く含まれ, 環礁での急な海底勾配を津波が伝播する場合, 少なくとも1分の空間解像度が必要である. (2) 数値計算結果と各地点での検潮記録との比較から, Male'は良好な一致が見られたが. GanやHanimadhooでは1分格子の空間解像度では不十分であることがわかった. (3) 長距離伝播による波数分散効果について, モルディブでは効果が小さくDiego Garciaより遠方では考慮が必要である.