Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
内視鏡的止血術を施行した十二指腸下行脚からの出血11例
坂本 直美小野里 康博飯塚 春尚滝沢 大地大山 達也豊田 満夫吉村 純彦柿崎 暁新井 弘隆高山 尚小川 哲史富澤 直樹石原 弘阿部 毅彦伊藤 秀明
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2005 年 66 巻 2 号 p. 26-30

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抄録
 十二指腸下行脚(以下,下行脚)からの出血11例に対し内視鏡的止血術を施行し,その有用性を検討した。消化性潰瘍4例,憩室出血2例,動静脈奇形疑いからの出血1例は,全例クリッピング法,あるいはエピネフリン加高張食塩水(以下,HSE)局注法との併用により止血が得られ,その後再出血は認めていない。止血困難例には,先端透明フードを装着した直視鏡での治療が有用であった。静脈瘤破裂の2例のうち,1例目はクリッピング法による一時止血後に,流出路からアプローチするバルーン閉鎖下逆行性経静脈的塞栓術(以下,BRTO)を施行したが,術中に再出血をきたし死亡された。2例目ではヒストアクリル(以下,HA)局注法による一時止血後に,流入路から先にアプローチする同時性経静脈的塞栓術(以下,DBOE)を施行し,静脈瘤の消失に成功した。十二指腸静脈瘤の破裂症例に対するinterventional radiology(以下,IVR)では静脈瘤内の圧を上昇させないよう,流入路からアプローチする必要があると考えられた。膵癌浸潤からの出血1例はHSE局注法で,粘膜下腫瘍からの出血1例はクリッピング法で一時止血が得られ待期的な手術が行われた。上部消化管出血を疑った場合,下行脚までの十分な観察が必要であり,下行脚からの出血も出血源が同定できれば少なくとも内視鏡的に一時止血は可能であった。下行脚からの出血に対しても内視鏡的止血術は有用であると考えられた。
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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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