2000 年 28 巻 p. 151-161
復旧時の応急給水活動に着目して震災時応急給水のモデルの構築を行い、復旧期間における応急給水に関する市民の生活状況を推定した。その上で、応急給水量格差や復旧日数などの市民の応急給水状況に関、する認知要素について主成分分析を行うことで、震災時水道復旧過程での市民からの電話データを説明することができた。
復旧に時間を要するほど、応急給水過程での公平性が小さくなり、市民は不公平を感じるようになると推定できた。震災時応急復旧過程での電話データからみたとき、苦情や問い合わせなどの電話が発生しないような理想的な震災時応急復旧目標期間は1週間であると考えられた。