環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
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大規模開発におけるコンフリクトの展開過程の分析
坂本 麻衣子萩原 良巳
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2000 年 28 巻 p. 177-182

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抄録
一般に, 大規模開発においては, 計画並びに建設期間が長期化する。そして, この間に, 住民の価値観が変化してしまい, 当初の計画が完成時には住民の要望とはかけ離れてしまうといったことが, しばしば見受けられる。つまり, 大規模開発計画は自己矛盾を内包しているということである。このような認識のもとで, 本研究では, 価値観の変化を態度変化関数という形でモデル化する。態度変化関数は, プレイヤー同士の相互に及ぼしあう影響を記述する相互影響モデルと, 人の忘却の時間的変化を記述する忘却モデルからなる。本モデルと安定性分析の一手法であるコンフリクト解析とを合わせて用いることによって, 時間軸を考慮した循環的なアルゴリズムによるコンフリクトの展開過程の分析が可能となる。そして, 本モデルを長良川河口堰問題に適用し, モデルの適応性を見る。
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© 社団法人 土木学会
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