本研究では交通量配分モデル, 道路交通騒音被害予測モデルよりなる道路交通騒音分析モデルを構築し, ケーススタディとして仙台市にこれを適用して, 複数の道路交通騒音削減施策を実施した場合の効果分析を行った. GIS上で構築された道路交通騒音分析モデルは, 道路交通騒音の現状把握, 問題個所の抽出, 施策効果の分析などを効率的, 視覚的に行える点で有用である. 分析結果より, 仙台市中心部への交通流入に課金するコードンプライシングと低騒音舗装を敷設された環状道路の整備とを合わせた統合的道路交通騒音削減施策の有効性が示された.